今週も貴金属は大きく動きましたが、金と白金の動きから「時間と価格の均衡」でご紹介したチャートパターンについて触れてみたいとおもいます。
下記のチャートは7月から本日まで(2か月強)の四時間足と75MAになります。
金・白金 四時間足

金は75MAに沿って7/2(4,797円)から9/5(5,303円)まで2か月で506円上昇しました。また、白金は8/27(2,922円)から9/5(3,410円)まで6営業日で488円上昇しました。
金の上昇は緩やかなために売ってる人はロスカットするタイミングが見つけにくく、また新規でも売りやすいです。
一方で白金の上昇は前日比42円、101円、63円と1日の上げ幅が大きく諦めが付きやすいためロスカットが入りやすいです。また一日の上げ幅が大きいと新規で売るのが怖くなり売り向かいにくいです。
急すぎる上昇トレンドというのは新規で売る人が少なく、売り方がロスカットしてしまうとそこでトレンドは終了してしまいます。しかし、緩やかな上昇であれば途中で新規の売りを補充しながらロスカットも適度にこなしトレンドは長く継続します。綺麗で緩やかなトレンドには逆張りではなく順張りで臨んだ方が良いです。
ただ緩やかな上昇トレンドで気を付けたいのは「綺麗なトレンドほどチャートの形が崩れると脆い」ということです。
ゴールドは非常に綺麗な上昇トレンドを継続中ですが、もしチャートが崩れた場合は、38.2%戻しの4,996円、深めに戻す場合は61.8%戻しの4,807円まで一気に崩れる可能性もありますので注意が必要だとおもいます。綺麗なトレンドほど崩れた時には安易な逆張りは危険です。(フィボナッチについてはこちらをご確認ください。)
金日足チャート(25MA)

雇用統計やECB政策金利発表など重要イベントが続きますので、貴金属は荒い動きが続きそうですポジションの取り過ぎにはご注意ください。