2021年9月前後を目途に大阪取引所に原油指数が上場予定であることが発表されました。
これにより東京商品取引所でしか取引することのできなかった原油先物取引が、大阪取引所でも取引できるようになります。ただし、大阪取引所に上場されるのは、CME原油等指数ですので、投資家にとって一般的なものではないかもしれません。
CME原油等指数とは
CME原油等指数(CME Group Petroleum Index)とは、CMEグループが算出・公表する指数で、CME市場に上場するWTI(原油)、RBOBガソリン、ULSD(軽油)を構成銘柄とする指数です。毎年8月3日を基準(100ポイント)をして変化率が指数として計算されます。
CME原油指数チャート(2020年10月2日現在)


このポイントが先物取引として大阪取引所に上場されるわけね
CME原油等指数構成銘柄
・NYMEX WTI Crude Oil 72%
・NYMEX RBOB Gasoline 13%
・NYMEX NY Harbor ULSD 15%

WTI原油の比率が高いから原油との相関関係は高いわね
CME原油等指数構成銘柄チャート
WTI先物チャート 比率 72%
RBOBガソリンチャート 比率 13%
ULSD軽油チャート 比率 15%

同じ石油製品だから同じような値動きをしているわね
CME原油等指数先物取引制度要綱
CME原油等指数先物取引の制度要綱は下記の通りです。
取引対象 | CME原油指数 |
取引時間 | 日中立会 8:45~15:15 |
夜間立会 16:30~6:00 | |
呼値の単位 | 0.05ポイント |
1ティックの金額 | 500円 |
限月 | 6限月制 |
取引単位(倍率) | 10,000倍 |
最終決済 | 最終清算数値による現金決済 |

上場日は、J-GETA3.0の稼働日と同日ということで夜間立会は6時までになるよ