取引銘柄
商品先物取引で売買するのは、金・原油・大豆・トウモロコシといった物の価格になります。

商品先物取引といえば、多くの方は縁遠い存在だと感じられると思いますが、取り扱っている商品は、ガソリンや灯油、大豆など生活に密着した商品がほとんどです。
車に乗られる方で、ガソリンの価格を知らない人はいないでしょうし、主婦の方には大豆やとうもろこしの価格は気になるところではないでしょうか?
身近な商品を売買できるのが商品先物取引の面白さの一つです。
主な投資とその取引対象
商品先物取引 | 物(商品) |
株式投資 | 会社(証券) |
FX | お金(通貨) |



国内の上場銘柄
日本国内で商品先物取引を上場している取引所は、大阪取引所(OSE)、東京商品取引所(TOCOM)、大阪堂島商品取引所(ODE)の三か所になります。
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大阪取引所(OSE)

所在地:大阪府大阪市中央区北浜1-8-16
取引の種類
貴金属市場・ゴム市場・農産物市場
株価指数や国債などのデリバティブ取引も上場している
総合取引所
大阪取引所 | |||
---|---|---|---|
金 | 白金 | 銀 | パラジウム |
ゴム | コーン | 大豆 | 小豆 |
東京商品取引所(TOCOM)

所在地:東京都中央区日本橋堀留町1-10-7
取引の種類
エネルギー市場
東京商品取引所 | |||
---|---|---|---|
原油 | ガソリン | 灯油 | 軽油 |
電力(法人のみ) |
大阪堂島商品取引所(ODE)

所在地:大阪府大阪市西区阿波座1丁目10番14号
取引の種類
コメ市場・農産物市場・砂糖市場
大阪堂島商品取引所 | |||
---|---|---|---|
コメ | コーン | 大豆 | 小豆 |
粗糖 |
金について
初心者オススメ度 (4.0)
新型コロナウィルスによる世界的な景気減速に対応するために、各国の中央銀行による大規模な資金供給が行われています。大量に投下された資金は、世界中の金余り現象を加速させ、 ゆくゆくは過剰な貨幣が主因となるマネタリーインフレを発生すると予想されています。金は、物価が上昇しインフレ局面になったとしても、純金価格は着実に値上がりします。 逆に、物価が下がるデフレ局面で、経済不安が起こったとしても、純金それ自体の価値が損なわれることはありません。

需要拡大・供給縮小
ドル安・金利低下
インフレ懸念
地政学リスク拡大・金融不安
中央銀行の買い
需要縮小・供給拡大
ドル高・金利上昇
インフレ鎮静
世界情勢安定・金融安定
中央銀行の売り


原油について
初心者オススメ度 (3.5)
新型コロナウイルスによる移動制限によって直近の原油需要が極端に少なくなり、WTI原油価格が4月20日終値で-37.63ドルというマイナス価格を付けて注目を集めました。
原油の需要減に対応するためにOPECプラスが日量970万バレルの大幅減産を継続していますが、原油需給のバランスを維持するには規模が不足していると言われています。

原油は日本、欧州、米国の取引所で取引が行われていますが、取り扱われている原油の種類は少しずつ違います。価格についても同じ動きをするとは限りませんので注意が必要です。
取引所 | 銘柄 | 消費地域 |
東京商品取引所 | ドバイ原油 | アジア向け |
ICE Futures Europe | ブレンド原油 | 欧州向け |
NYNEX | WTI原油 | 米国内 |
ゴムについて
初心者オススメ度 (2.5)
大阪取引所に上場されているゴムは「RSS」と「TSR」の2種類となり、両方とも天然ゴムになります。

その中国では2019年に28年ぶりに新車販売台数が減少に転じました。自動車の生産台数は経済成長や景気動向の影響されるところが大きく、世界最大の自動車生産国・天然ゴム消費国となった中国、主要な自動車生産国である米国、日本、欧州における景気動向と自動車生産台数に注目する必要があります。