平均足
トレンドの継続が見やすくなる平均足についてご紹介したいとおもいます。平均足は「コマ足」とも呼ばれ日本に古くからある分析方法のひとつです。
こちらのチャートは金標準先物の通常の日足チャートです。
金標準(日足)

同じ期間の金標準先物を平均足で表示するとこのようなチャートになります。
金標準先物(平均足)

平均足は上昇トレンドの時は陽線が連続し、下降トレンドの時は陰線が連続するという特徴があります。
平均足の特徴


平均足の計算方法とは
平均足の計算方法
始値=(前日の始値+終値)÷2
高値=当日の高値(通常のロウソク足と同じ)
安値=当日の安値(通常のロウソク足と同じ)
終値=(当日の始値+高値+安値+終値)÷4
平均足の計算イメージ

①平均足の始値
平均足の始値は、前日の実体の真ん中です。前日が陽線であった場合は、実際の終値よりも安い位置から始まることになります。必ず前日の実体の真ん中から始まるわけですから平均足には「窓」が存在しないことになります。
平均足の始値

このように平均足の始値は、前日が陽線でも陰線でも前日の実体の真ん中から始まります。
②平均足の高値と安値
高値、安値は通常のローソク足とまったく同じです。
③平均足の終値
終値は、当日の始値、高値、安値、終値の平均になります。当日の「実体の平均」と「ヒゲの部分の平均」の真ん中が平均足の終値ということになります。
平均足の高値・安値・終値

普通のローソク足を平均足で表示すると上記のような形状になります。高値と安値はローソク足と同じですので、平均足になってもそのままです。平均足にすると実体の長さと位置が変化するということになります。
平均足を使った分析方法
①ヒゲはロウソク足と真逆の意味

ロウソク足では上ヒゲは上昇トレンドが弱くなってきているシグナルと見られますが、平均足では上ヒゲは上昇力が強いというシグナルになります。また、「下ヒゲがない」というのは上昇トレンドが強いということを表しています。

上昇トレンドの陽線に下ヒゲが出現した時は、上昇トレンドに陰りが出ているシグナルになります。
②コマ足はトレンド転換のシグナル
コマ足とは


トレンドの途中で実体が短く上下にヒゲの伸びた「コマ足」が出現した場合はトレンド転換のシグナルとなります。トレンドの勢いが弱まっていることを表します。
③平均足では現在値がわからない
平均足では現在値がわかりません。また、平均足はトレンドの方向と強弱はわかりやすくなりますが、価格を平均化していますので細かな値動きがわからなくなってしまいます。平均足を利用する時は、通常のロウソク足もあわせて見る必要があります。


トレーディングビューの平均足
トレーディングビューの平均足の切り替え方です。平均足は、ほとんどのチャートシステムにインジゲータとして備わっています。

トレーディングビューでは上部のメニューから平均足に切り替えることができます。
また、当サイトの「商品先物チャート一覧」にあるチャートも上部にあるメニューから平均足に切り替えることが可能です。

