個人投資家のメリット

相場の世界には様々な人が参加しています。インターネットのおかげで誰でも簡単に市場に低コストでアクセスできるようになりました。数百憶の資金を運用するような機関投資家もいれば数万円をコツコツ投資している個人投資家もいます。
そして投機の世界ではすべての参加者は同じルールの中でお金の奪い合いをしています。そこが投機の面白さではないでしょうか。

プロ

・機関投資家 

金融機関やGPIFなどの年金基金、ETF、投資信託など

特徴

  • 長期投資を主として行う
  • 短期売買を繰り返すような投資はしない(一部のヘッジファンドを除く)
  • 投資比率が決められておりルール通りに運用する
  • 資金量が莫大で小さな市場では運用できない

・企業内ディーラー(プロップハウス) 

商社や金融機関の自己売買部門
企業と雇用契約を結んだディーラーが取引を行う
プロップハウスとは自己ディーリングを専門に行う会社のことです。

特徴

  • 短期トレードがメイン
  • ディーラーは会社の資金を運用して運用益の数%を報酬として受け取る
  • ディーラーは一定期間に求められた運用益を上げなければ解雇される
  • 数量制限・損失制限・銘柄制限などトレードについての社内のルールが設けられている
  • 現物市場、海外先物市場、国内先物市場の裁定取引(アービトラージ)を行うトレーダーもいる
金の現物市場と海外先物市場、国内先物市場で価格の乖離が起こっている理由として、イタリア国境近くにあるスイスの精錬大手がコロナの影響で操業停止しており、現物の供給が出来なくなっているためだと言われていますが、欧州の企業ディーラーがコロナの影響で出社できないため裁定取引が出来ないということも原因ではないかとおもわれます。

アマチュア(個人投資家)

・専業投資家 

投資の収入だけで生活している人です。
金融商品取引法上ではアマとして分類されますが、社会通念上はプロということになるかもしれません。

メリット 
自由な時間に取引することができる
億単位の利益を目指すことが可能

デメリット
稼がないと生活費がなくなる
ある程度まとまった資金がないと専業で稼ぐのは難しい
投資資金を失うとトレードできなくなる

・副業投資家 

本業を持ちながら副業としてトレードを行っている人です。ほとんどの個人投資家はここに分類されるでしょう。自己資金を自分の裁量で取引します。利益も損失もすべてがその人のものとなります。

メリット 
トレードで稼がなくても生活できる(調子の悪い時は休める)
すべて自分の裁量でトレードできる(銘柄や取引手法に縛られない)
儲けはすべて自分の取り分になる
超長期のトレードが可能(先物取引には不向きだが…)

デメリット
トレードできる時間が限定的
技量や情報量、設備はプロには劣る

投資の世界は、すべての参加者にとって平等です。副業投資家(アマチュア)であろうともプロと戦わなくてはなりません。当然、プロの方がアマチュアよりも技量は上です。
ただ、アマチュアにはアマチュアの利点というものがあります。それを最大限に利用することが相場で生き残っていくコツではないかとおもいます。
個人投資家の利点

①ノルマがない
企業ディーラーにはクリアしなければならないノルマがありますし、専業でトレードをしている投資家は稼がなければ生活することができません。
トレードのノルマというのは非常に大きな重しです。一般投資家はノルマがないというメリットを最大限に利用しましょう。

例えば、このような上昇トレンドが発生すると予測した時に①・②・③で買いポジション、④・⑤で売りポジションを持つという戦略を立てることができます。
しかし、このポジションの勝率は①が一番高く、④や③は低くなります。企業ディーラーや専業投資家であればノルマが足りない時は、④や③のポイントで収益を目指す必要がでてきますが、ノルマのない個人投資家は一番勝率の高い①のポイントのみでポジションを取ればいいのです。美味しい場面のみを選り好みできるのが個人投資家のメリットです。

また、今のように金融市場が混乱している時は、トレードをしないという選択肢を選ぶことができるのも個人投資家の利点です。ノルマがある企業ディーラーにはできない選択です。

商品デリバティブ取引
個人投資家は何球見逃しても見逃し三振アウトにはならないわよ
商品デリバティブ取引
絶好球が来るまで待ち続ければいいのね!

②自分でルールを決められる
企業ディーラーには会社に決められたトレードのルールがあります。その範囲内でしかトレードを行うことができません。
一方で個人投資家はすべてが自己責任になる代わりに、自分でトレードのルールを決めることができます。 

市場が混乱している時には、個人投資家がもっとも自由度が高いです。企業ディーラーや機関投資家は、決められた金融商品を決められたルールでしか取引することができませんが、個人投資家であれば自分の好きな金融商品を自由に取引することができます。商品先物以外にも日経225、ダウ先物、ドル円、オプション、CFD、仮想通貨など個人投資家でも手軽にトレードできるようになりました。環境をしっかり認識して、現状にもっとも適している金融商品を柔軟に選ぶことが大切だとおもいます。

③超長期のトレードが可能
個人投資家は10年を超えるような長いスパンでトレードを考えることが可能です。ここまで長い時間を味方にできるのは個人投資家だけではないでしょうか。株が暴落している時に少しずつ買っていき、値上がりまで数年待つということが可能です。

※株価はコロナショックで暴落している最中だとおもいますので、買い進むのは少し早いのではないでしょうか。

相場が大きく動いていますので稼げるチャンスだと考えがちですが、それだけリスクも高くなります。このような相場では取引回数が多くなってしまいますが、こういう時だからこそ建玉するポイントを厳選して取引しましょう。

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