トレード記録を付けましょう!

商品先物取引は投資ではなくトレードです。投資とトレードは別物だと認識した方が良いです。一般的な投資である株式投資は企業に投資することにより企業の利益から配当を受け取ることができます。また、国債や社債などの債券投資であれば出資金に応じて利息を受け取ることができます。(インカムゲイン)

一方で商品先物取引にはこのようなインカムゲインはありません。売買による差損益のみとなります。(キャピタルゲイン)

商品先物取引は取引に参加しているトレーダーによるゼロサムゲームです。トレーダー同士が自分たちの資金の奪い合いをしています。しかし、その奪い合いは「5~10%の勝ち組」が残りの「90%近い負け組」から資金を吸い続けているというのが実態です。

そこで勝ち組になるためにテクニカル分析を勉強したりファンダメンタルを調べたりするわけですが、勝ち組になる一番の近道は過去の自分の失敗から学ぶことではないかとおもいます。

トレードノート
自分のトレードを振り返るために、セミナーや投資本などでよく紹介されているのがトレードノートです。
トレードノート

トレードノートの記載事項

日付・時間
銘柄
枚数 
売買
約定値段
損益
エントリーの理由
決済の理由
反省・改善点

これらの事項を手書きでノートなどに記録していきます。トレードノートと言いますが別にノートでなくても良いです。その日のチャートにエントリーポイントを直接書き込んで残す人もいますし、FXでは専用のアプリなどもあります。大切なのはエントリーと決済の理由を残すことです。理由をきちんと記録することにより、失敗の原因が明確になり同じ失敗を繰り返すことを防ぐことができます。

ただ、個人的にはトレードノートはあまりお勧めしません。何故ならば面倒臭すぎて続けられる人が少ないからです。トレードノートを毎日書き続けられる人はよっぽど几帳面な人のみです。普通の人にはトレードノートを書き続けるというのは非常に難しいことです。

トレードの記録というのは2~3か月続けただけではダメなんです。トレードを続ける限りは記録し続けないといけません。大切なのは記録を継続することです。

最初は継続できる範囲にとどめる

これまでトレード記録を付けたことがない方は、少ない項目を記録することからスタートすることをお勧めします。

・現金 ・有効証拠金 ・必要証拠金
・値洗い ・差引損益金 ※入出金

エクセルなどの表計算ソフトに毎日記録してください。
※有効証拠金は「現金+値洗い(評価損益)」のことです。建玉を決済した時に残る金額です。
※差引損益金はその日に決済(確定)した損益金のことです。

記録の例

トレード記録

トレード記録は毎日継続して記録し続けることが大切です。記録する項目が多すぎると面倒になり三日坊主で終わってしまう可能性が高いです。ですので、自分で継続して記録しつづけられる範囲の項目に限定する方が良いとおもいます。

継続することが大事!
取引終了後に記録することでその日のトレードを自然と振り返ることになります。

最初は簡単な項目の記録だけでスタートして、記録を付けることが習慣になってくれば自分が必要だとおもう項目を追加していきましょう。

資金の増減からだけでも色々わかる

まずは毎日の資金(有効証拠金)の増減が一目でわかるような記録だけでも付けてみましょう。資金の増減のグラフを付ければ自分がどういうトレードの傾向があるのか見えてきます。※表計算ソフトに記録をしておけばグラフ化するのは簡単です。

特に損大利小(コツコツドカン)などの問題点は一目瞭然です。問題点がきちんと把握できればどのように修正すれば良いのか考えるスタートラインに立つことができます。

損大利小のトレーダーの資金推移

トレード記録(コツコツドカン)

一般大衆が陥りがちなコツコツドカンの典型的な資金推移です。少しずつ積み上げた利益を一度の失敗で大きく飛ばしてしまい、最終的には資金をすべて失います。

有能なトレーダーの資金推移

トレード記録(有能なトレーダー)

有能なトレーダーの資金推移はこのようになだらかな正比例のグラフになります。

デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードとトレードスタイルによって重要な項目に違いはありますが、表計算ソフトに記録しつづければ有効証拠金や値洗い、差引損益金などの日々の変化をグラフ化できます。この日々の変化(推移)から気付けることは多いのではないかとおもいます。

トレードの記録を付けましょう!
商品デリバティブ取引
トレード記録を付けていないという方は、2020年からスタートされてみてはいかがでしょうか。

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