金相場について
米国19日(日本時間20日3時)のFOMFにおいてこれまでの「今後FF金利誘導目標レンジにどのような調整が適切なのかを判断する上で、委員会は辛抱強くなる。」という文面から「委員会は経済見通しに関する今後の情報が示唆するものを注視し、景気拡大や力強い労働市場、対称的な2%目標近くのインフレの維持に向けて適切に行動する。」へと変化しました。
市場ではこれをFRBのスタンスが中立から緩和へと政策を転換したととらえてドル安・金高へと大きく動きました。FOMC以前から市場は今年中の利下げを織り込んでいたのでFOMCで金が更に上昇する可能性は低いだろうと個人的には予測していたのですが、FRBが政策スタンスをここまで転換してくるのは予想外でした。
18年末「金融縮小」→19年1月~5月「金融中立」→19年6月「金融緩和」
FRBは金融政策のスタンスをわずか半年で縮小から緩和に転換せざるを得なかったということになります。個人的にはそれでも年内の利下げはないのではないかとおもっているのですが、市場がFRBの金融政策の転換を確定的だと織り込んでいる以上はドル安・金高の流れが当面は続くのではないでしょうか。
金終値 | 前日比 | 出来高 | |
6/19 | 4674 | -3 | 39,775 |
6/20 | 4775 | +101 | 109,246 |
6/21 | 4795 | +20 | 101,595 |
6/22 | 4811 | +16 | 41,597 |
(22日夜間取引終了 現在)
金日足チャート

6月20日、21日と金の出来高は10万枚を連日超えています。22日も夜間取引のみで4万枚を超えているので24日も10万枚を超えるのはほぼ間違いないでしょう。(すいません。76,527枚止まりでした。)
それに、JCCHが20日の値動きを受けて22日夜間取引から66,000円のSPAN証拠金を102,000円に36,000円増額してきました。不足金の対応をしないといけない売り方の決済が進むことが予測されます。
しかしながら3日連続で10万枚を超える大商いとなれば玉の整理も進み、いったんは落ち着くのではないでしょうか。
金・白金サヤチャート

個人投資家のポジションは金売り、白金買いになっており、こちらのサヤも2,000円を一時超えてきています。金の証拠金に回すために、白金の買玉の決済も多くなるかもしれませんので、月曜日は白金の下げにも注目ですね。