「先物取引の歴史」を取引所関係に追加しました。
先物取引は享保15年(1730年)に米の流通と相場維持を目的として、八代将軍吉宗の信任の厚かった大岡越前忠相が大坂堂島に限って米の先物取引市場を解禁することにより誕生しました。これが日本で初めて公に認められた先物取引市場であり、同時に世界初の先物取引市場の誕生となります。
米会所の制度の特徴
- 1年を3期に分ける先物取引で、それぞれの期末までに転売、買い戻しで差額をやり取りできる。
- 市場は、定休日を除いて毎日開かれ、多数の売り手と買い手が競り合って値段を決める
- 各藩の蔵米の中で、取引の多い銘柄を選び、その中から1銘柄を毎年、投票で建物米(標準品)に定め、すべてその銘柄で売買する
- 約定価格はすぐに明らかにし、同時に旗信号で各地に伝えられる
- 市場は幕府の監督を受けるものの自治を建て前とする
- 市場そのものの管理とは別組織の清算所で売買の決済と担保の管理を行う
1730年当時にすでに現代の商品先物取引所の骨格部分はすべて網羅しています。
これが先物取引発祥の地と言われている所以です。