出来高と取組高

出来高

出来高とは取引が成立した数量(枚数)のことで、買い注文100枚に対して売り注文100枚の売買が成立した時には出来高は100枚ということになります。

金であれば6月20・21日に10万枚を超えましたが、10万枚を超えるのは3年ぶりのことであり10万枚超えは「大商い」と認識されています。

7月11日の金(標準品)四本値と出来高

出来高は相場表に掲載されていますので、意識されている方は多いのではないでしょうか。

出来高と価格の関係

出来高と価格は連動する傾向があります。上昇トレンドの時は価格が上昇するにつれて出来高が増加し、下降トレンドの時は価格が下落するにつれて出来高が増加するケースが多いです。

トレンドと連動するケース

また、出来高が価格の転換に先行して、先に減少に転換する時があります。

トレンドに先行するケース

上昇・下降トレンドの途中で出来高に変化があった時は、トレンドの転換のシグナルの可能性がありますので注意が必要です。

出来高プロファイル

WTI日足(出来高プロファイル)

出来高プロファイルとは価格帯ごとの出来高を示すインジゲータです。過去にその価格帯でどの程度の出来高があったのかということを示しています。出来高の多い価格帯はレジスタンスやサポートになりやすいという特徴があります。過去に出来高が多い価格帯というのは、その価格帯での建玉を持っている投資家多く、その価格帯に到達すると決済の注文が多くなるからです。

上記のチャートはTradingView(トレーディングビュー)の原油チャートです。TradingViewでは、Pro以上の有料プランで出来高プロファイルが使用可能です。

出来高プロファイルの見方

逆に出来高の極端に少ない価格帯は、抵抗なくスルスルと動く可能性があるわよ
取組高

取組高とは未決済の総建玉のことで、買い建玉100枚に対して売り建玉100枚の時には取組高は100枚ということになります。

金の取組高は2019年は75,000~85,000枚程度で推移しています。データは取引所(TOCOM)のサイトで確認することができます。

7月10日の金(標準品)取組高

取引集計表 【先物】

さらにこの取組高ですが、TOCOMのサイトにある「カテゴリ別取組高表(6分類)」によりその内訳を見ることができます。

金(標準取引)と白金(標準取引)の取引は7月10日現在下記のようになっています。


7月10日の金(標準品)カテゴリ別取組高表

 
当業者 9534 22803
投資家 55767

5759

外国業者経由 4531 12543

7月10日の白金(標準品)カテゴリ別取組高表

 
当業者 31374 1063
投資家 10721

44553

外国業者経由 13206 1325

カテゴリ別取組高表(6分類)

金は個人投資家が売り越しで当業者・外国業者経由は買い越し、白金は個人投資家が大幅買い越し、当業者・外国業者経由が売り越しとなっています。一般的に個人投資家のポジションと逆の方向に動くことが多いと言われています。

 

個人投資家の取組高の変化に注目して値動きを見てみるのも良いのではないでしょうか。



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