コメ先物取引について
堂島商品取引所には秋田こまち、新潟コシ、東京コメの３つのコメ先物取引が試験上場されています。なぜ、本上場ではなく試験上場なのかというと本上場に必要な（十分な取引量が見込まれる。）という条件をクリアすることができないからです。
コメ先物取引は試験上場を平成23年に開始して以来、２年の試験上場の期間を３回も延長してきました。しかし、今年の8月7日に現在の試験上場の期間が終了することになっています。
- 平成23年７月１日 ・米の試験上場を認可
- 平成23年８月８日 ・取引開始
- 平成25年８月７日 ・米の試験上場の２年間の延長を認可
- 平成27年７月21日 ・大阪堂島商品取引所が試験上場の２年間の再延長を申請
- 平成29年７月11日 ・大阪堂島商品取引所が本上場を申請
- 平成29年８月４日 ・本上場の申請を取下げ、試験上場の２年間の再々延長を申請
- 平成30年10月15日 ・取引方法を板寄せ方式からザラバ方式に変更
オンライン取引でコメ先物取引を取り扱っている会社がないのですから、一般投資家は取引に参加できません。この状況で十分な取引量を見込むのは難しいですよね。
堂島は世界で最初の先物取引が江戸時代に始まった歴史のある場所ですから、堂島のコメ先物取引が活況になって欲しいとはおもいますが、先行きは深刻そうです。